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ゴーストバスターズ(2D)

2016.09.21 21:20

 

 学校帰りに。

 時期的に3Dは見られなかったので2Dで。でも、これは3D向けに作られてることを強く感じた。

 

 ストーリー的には1984年の『ゴーストバスターズ』を概ね踏襲しているし、ちょこちょこオマージュと思われる演出もあるので、前作を知っているとほくそ笑みながら見ることができる。

 素粒子物理学者であるエリン(クリスティン・ウィグ)は、かつてアビー(メリッサ・マッカーシー)とゴーストの実在を証明するための研究をしていて、共著で書籍を発表していたのがバレて、職場である大学をクビになるところから物語がスタートする。本人はその過去を忌むべきものとして封印し、親友であったアビーとも疎遠になっていた。しかし、彼女たちとゴーストが作中初めて出会うシーンでは少女のように興奮し、アビーと喜びを分かち合う。エリンが本心ではゴーストの存在をまだ信じていたことや、アビーとの友情も終わっていなかったことがわかるのが嬉しい。

 メカニック担当のジリアン(ケイト・マッキノン)と元・地下鉄職員のパティ(レスリー・ジョーンズ)が加わってゴーストバスターズになる。

 やっぱり書かなければいけないのはケヴィン(クリス・ヘムズワース)の存在だろう。やっぱりびっくりするほど男前。事務として雇われたが事務仕事をしている姿を恐らく一度も見ていない。大抵自分の写真写りを気にしたり(裸でサックスを持っている写真の破壊力がやばい)して一日を過ごしている。天然なのか単に馬鹿なのか分からない。意味不明すぎて一周回って愛おしくなってしまう。4人とお揃いのユニフォームを着て自分もゴーストバスターズの一員だと宣言したり、ケヴィンのほうも4人に対してそれなりに愛着を感じている様子。でも基本的に役に立つことは一切ない。

 

 1984年版では彼らを問題視している行政とのいざこざからひと悶着起きるが、今作では行政も警察も概ね彼女たちに協力的な立場を示している。でも今作では、協力には感謝するものの、表向きにはインチキというレッテルを貼るなどちょっとやり口が陰湿。

 また、1984年版は神(ゴーザ。ヒッタイトの神)が物語上のラスボスだったのに対して、今作は一人のメンヘラギーク野郎・ローワン(ニール・ケイシー)があの世じゅうの?ゴーストをこの世に召還することを野望に4人の前に立ちはだかる。神はやっぱり神なので、ある種の超越者だし、人間の都合は関係ない存在だ。それゆえ元の世界にお帰り頂ければ、お互いに丸く収まることができる。それに比べて今作のラスボスは人。だいぶイカレてるけど結局のところは人。あまり感情移入できるような好人物ではないが、なんだか絶望しちゃってる今の状況には何か理由や背景があったのだろうなと想像できる。だからと言って擁護できるポイントはあまりなかったけど。ラスボスが神から人、超越者から社会にあぶれた弱者に代わったことは大きな違いだと思う。

 

 1984年版は特撮感の強いところがわたしの好きなポイントだった。現代では技術も桁違いだし、さすがにCGだろうなと思っていて、果たしてめちゃくちゃ楽しいCG描写だった。アクションシーンはとても楽しく、倒しまくり壊しまくりで爽快感が凄かったし、普通のおばちゃん4人組(パティは若干例外だけど)がゴースト相手に飛んだり跳ねたりするのも見ていてワクワクさせられた。それに加え、要所要所では人が入ってゴーストを動かしているのが分かったり、特撮要素を残していてくれたのが特撮好きにとっては嬉しかった。

 

 基本的に馬鹿でハイテンションなノリで何も考えずに見れるけど、時々核心を突くようなセリフがあったり、人間の感情や行動の移り変わりがとても自然で筋が通っていて、いい映画だなと思います。