高台家の人々(原作立ち読み)

2016.06.05 20:10

AC スクリーン6

 

 大きな画面で斎藤工を見たかっただけである。

 柚子ジンジャーソーダとレリッシュの乗ったホットドッグを購入。870円。今日は映画館で食事してばかりだな。

 

 お客さんは、遅い時間なので貸し切りかと思いきやわたしの他にもう一人。

 

 映画に対してはそれほどの期待もなく、でも好きな役者さんがたくさん出ているし、綺麗な人達を見ているだけで楽しいだろうなという気持ちで観賞。思ったよりも楽しめて満足。前半は何度も見て笑って癒されたいけど、最後まで通して2回は見なくていいなと思う。

 

 木絵(綾瀬はるか)がとっても可愛い。妄想癖があって、ぽやっとしてて野暮ったくて、部屋がお洒落でとても魅力的。木絵の妄想に出てくるたくさんの脇役が、全員脇田部長(塚地武雅)なのも面白い。妄想のシーンも色々な映像の作り方がされていて、その突拍子もなさがよく表現されている。

 光正(斎藤工)は言わずもがな綺麗でしたね。木絵の妄想に何度も吹き出すところがかわいかったな。

 和正(間宮祥太朗)も茂子(水原希子)も好き。由布子(大地真央)も好き。綺麗な人たちがたくさん出ているというだけで楽しめる感じもする。

 

 一番笑ったのは、英語の苦手な木絵のおかげで、妄想の中の光正も英語が話せなかったところ。中学校で習った定型文しか出て来なくて全く話が進まないどころか緊迫した場面でなぜかリンゴの話になってしまう。可愛かったな。

 

 勿論フィクションだし、物語に突っ込むのは野暮なのだが、見ていて少々居心地悪い。木絵は少し考え無しすぎる。婚約者(自分)お披露目のパーティーにメール一本で遅刻したり、結婚式の本番、誓いの言葉の場面になって逃げ出すし、いい大人がそれはない。光正(斎藤工)は元華族で、対する木絵は普通のOL。身分違いで戸惑うことや、光正に釣り合うよう努力するため我慢しすぎて潰れてしまうこと、それらの心の動きは当然理解できるし、共感できる。でも、そんなドタキャンはちょっと幼過ぎる。

光正にしても、木絵の妄想に癒されて恋するところまではいい。食事に誘って付き合って、家族に紹介して婚約するところまではいい。いいんだけれど、旧家の作法に戸惑う木絵に「君は変わらなくていい」と言うだけじゃ、木絵がはいそうですかと納得するわけがないのは自明のことだ。

物語の進行上仕方がないと言われればそれまでなんだけれど、その”微妙”な人間らしさに少しイライラ。

 

 西野カナの主題歌「You & Me」も可愛かった。

 

 あんまり頭を使って見る映画じゃないのがよかった。あまり共感できなかったのは急展開すぎることもあると思う。元々長い漫画を凝縮したストーリーなのだし、その辺は仕方がないというか、そこを見るものではないのだろう。